2022年4月27日。
ヴィヴィアンの兄弟犬(同胎犬)であるマロンが免疫介在性溶血性貧血により亡くなりました。
9歳と8ヶ月の犬生でした。
生家である実家で母犬と母親が見守る中、息を引き取りました。
免疫介在性溶血性貧血になったマロンの犬生について書こうと思います。
マロンと同じように免疫介在性溶血性貧血になったワンちゃんの手助けになれれば幸いです。
免疫介在性溶血性貧血とは
免疫介在性溶血性貧血(めんえきかいざいせいようけつせいひんけつ)とは、自己免疫により赤血球が破壊されて貧血になる病気です。
溶血性貧血は、犬が玉ねぎ中毒に陥るとなる病気。玉ねぎを犬に与えてはいけない理由は溶血性貧血を招くためです。
健康体であっても突発的にかかる病です。
免疫介在性溶血性貧血の死亡率は30~80、50~70%とも言われ、原因は究明できないことが大半。
どんな症状だったか
マロンが免疫介在性溶血性貧血になったのは9歳と4ヶ月ごろ。4ヶ月の闘病生活でした。
徐々に進行する場合と急激に病気が進行する場合があり、マロンの場合は急激に進行しました。
- 元気・食欲の低下
- 粘膜が白もしくは黄色
- 白目の部分が黄色になる(黄疸)
- 皮膚が黄色になる(黄疸)
- 尿が非常に濃くなる(黄疸)
- 呼吸が荒くなる
- 発熱 など
マロンの場合の初期症状は、嘔吐でした。
たまに嘔吐をし始めたことを心配に思い、病院へ。
症状が軽いことからあまり検査をせずに様子見が続きました。
その後は血便。真っ黒なウンチが出ました。
血液検査やレントゲン検査などを行い、詳しく調べてみると、免疫介在性溶血性貧血と判明。
すぐに治療を開始します。
免疫介在性溶血性貧血の治療
免疫介在性溶血性貧血の治療法は、ステロイド治療になります。
ステロイド治療とは、免疫による炎症を抑える治療法。
また、シクロスポリンなどの免疫抑制剤を使った治療もあります。
しかし、ステロイド治療は長期間使用すると強い副作用がでるため、継続し続けることができません。
ステロイド治療から免疫抑制剤へ移行させる治療がとられることもあります。
マロンの場合は、ステロイド治療から免疫抑制剤へ移行している時に急変してしまい、亡くなりました。
ステロイド治療で血液検査の数字も安定してきていた矢先のできごとでした。
亡くなる直前の様子
前日までは元気に兄弟犬と笑顔で遊んでいました。
獣医さんからも状態は安定していると判断されたため、ステロイド治療から免疫抑制剤へ移行中でした。
亡くなる日の夜。元気がなく、お腹がキュルキュルして、自力で立てなくなりました。
そこで心配したのが、腸閉塞(イレウス)。調子が悪そうでしたが、ウンチもおしっこも出ていたため、腸閉塞(イレウス)は否定的。
主治医にも相談し、服薬できていれば、整腸剤などで様子を見ても良いとのこと。マロンの状態がこれまで安定していたためです。
救急病院よりもかかりつけ医のいる病院に翌日かかろうと翌日まで様子をみることにしました。
その日の深夜0時ごろ。落ち着いたのか普通に寝ていたそうです。
深夜3時ごろ、急に苦しみだし、眠れなくなってしまいました。救急病院は深夜0時まででやっていません。
夜間に母犬と母親が付き添いましたが、そのまま亡くなってしまいました。
免疫介在性溶血性貧血と闘った経験
私たちハスキー一家は医療に関する仕事をしているため、医療の知識もあります。
獣医と密に話し合いながら、治療を続けてきました。
- 亡くなる直前に病院に行けば助かったのか?
- 別の治療法を試せば良かったのか?
と、亡くなった後にそんなことを話してしまいます。
亡くなる前に、もっと真剣に免疫介在性溶血性貧血という病気と向き合うべきでした。
どんな病気でもそうですが、早期発見・早期治療が大切。
大切な愛犬と一緒に長くいるために、やれることをやりましょう。